1964 グレッチ #6119 チェット・アトキンス・テネシアン / バーガンディ
(税込み)八十五万円 3220グラム



          

ほぼ色抜けの無い64年製の極上テネシアンが入荷しました。

カタログ上での公式名称「ダーク・チェリーレッド」とあるフィニッシュ・カラーは通称「バーガンディ」と呼ばれ人気が高いのですが、残念ながら赤味が非常に色抜けしやすく薄めのブラウン系のカラーに褪色している個体が非常に多いのが現状です。

オリジナルの色味で残っているように見えてもピックアップ・リングや、弦交換の際にビグスビーを外してみるとクッキリとオリジナルの濃い「ダーク・チェリーレッド」が残っていて経年変化による色抜けを確認できるものが殆どです。

60年近く経っているので当たり前なのですが。

今回のテネシアンはパーツを外してもその色抜けがほぼ確認できません。

当時、新品で入手している筈のビートルズのジョージ・ハリスンの63年製と言われるテネシアンも赤紫系の所謂バーガンディ・カラーに見えたり、角度によってはあまり赤味の感じられないブラウン・カラーに見えたりするものです。

今回のテネシアンは角度によってバーガンディだったり、ダークブラウンだったり、ブラックにすら見える位置もあるくらい濃いフィニッシュ・カラーです

塗装面のウェザー・チェックもそれなりにあり、全く弾いていないギターというわけではありませんが、塗装面の艶も感じられます。

当店のこれまでの経験からするとこの位の状態だと少なからず色抜けをして薄目のブラウン系に褪色しているものですが、このギターはしっかりと赤味の感じられるブラウン寄りのバーガンディといった感じです。

これまでにも完全に「ダーク・チェリーレッド」と言い切れる色抜けの感じられないテネシアンは何度か入荷しましたが、すべて未使用に近い「どミント・コンディション」でした、もちろんコレクター・ルートです。

問題はヴィンテージ・グレッチの場合、ミント・コンディションであってもバインディングが安心とは言い切れないというところです。

特に60年代中期以降のヴィンテージのグレッチ・ギターはバインディングの劣化トラブルが起こりやすく、ミント・コンディションでもバインディングがボロボロになってしまう物もあれば、逆にボディ・カラーが黄土色にまで変色してしまっている様なコンディションであってもバインディングは全く劣化の兆しも見られない様な個体も多くあり、塗装コンディションとバインディング・コンディションはリンクしていない事も少なくありません。

そういった意味で今回のテネシアンはフィニッシュ・カラーの濃く残っている上で、ネック、ボディ、ネックヒールのバインディングにも全く劣化が見られないという非常にレアな個体と言えます(唯一カッタウェイ内側のボディ/ネックジョイント・ラインのバインディングにのみ一本クラックが確認できます)。

塗装やパーツ、バインディングの状態からエクセレント〜ニアミント・コンディションといったところですね。

スペックはヘッド・メタル・プレート無し、ロング・トラスロッド・カバー、ヴァン・ジェント三角ペグ、白縁のプリントfホール、50年代からの流れの真鍮製の太型ストレートバー・ブリッジ、ハイロ―トロン・ピックアップ、Vカット・デザインのB6ビグスビーという人気の黄金スペックです。

ナット、フレットも含めてほぼ全てオリジナル・パーツですが、一点だけピックガードが交換されていた形跡が認められます。

ピックガードを付けている時は隠れて見えないのですが、ピックガードを外すとオリジナル・ホール以外に留めネジの穴を開けた跡が2箇所確認でき、御ディ・サイド面にもピックガード金具の留めネジ穴がオリジナル以外に1箇所認められ、どの穴も全て綺麗に穴埋め着色され目立ちにくいように処理されています。

恐らく、オリジナルのピックガードが割れてしまい、微妙に年式の違うピックガードを付けていたので余計なネジ穴を開ける必要があったのでしょう。

それを許せなかった今回の入手元のコレクター氏が正しい年式のピックガードを手に入れて、後開けのネジ穴を埋めて処理したという事だろうと思います。

この時代のヴィンテージ・グレッチのピックガードは素材と厚みから割れやすいモノなので人気のある#6120や#6119といったモデルのピックガードは結構多くの人が探していて、ましてや今回の様にクラックすら無いような状態の良いヴィンテージのピックガードとなるとみんなが欲しいヤツなので結構な高値で取引されているようなので本当に手に入らないモノなのですが、本気のコレクター・レベルになるとそういった部分にお金の糸目をつけないんですよね、流石です。

ピックガードのネジ穴処理と、もう一つお伝えしておかなければならないのはジャックプレートです。

ジャック部分に金属製の丸形プレートが挟み込んであります。

外してみたところ、ジャック周辺にヒビ跡が見られ必要な部分に接着剤が流し込まれているようです。

触ってみたところ強度的には問題ないのですが、念のため強度補強に金属板を挟んでいるようです。

よくあるスクエアタイプのメタル・ジャックプレートをネジ留め固定されていないのはラッキーだと思います。

ハイロ―トロン・ピックアップのフェィス・プレートにシルク・スクリーン・プリントされているゴールドの「G」ロゴもかなり綺麗に残っており、このギターの状態の良さを表しています。

ネック・ジョイントも非常にタイトでアングルも問題はありません。

ジョイント角度がある為、ブリッジサドルを高い位置にセットしても弦高は低くセットした状態でビビり、音詰まりはありません。

色の濃いブラジリアン・ローズウッド指板が貼られたネックもほぼストレートで、トラスロッドの効き幅も十分にあります。

ブリッジサドル位置を高く保てることにより、ビグスビーからの弦の出位置とブリッジに十分な角度差が確保され、しっかりと箱を鳴らすことが出来る弦テンションが生み出されます。

特にローコードを鳴らした時の箱鳴りは心地良く、ボディを抱える肘に伝わる振動、グリップを握る左手に伝わる振動全てが極上のヴィンテージ・ヴァイブです。

アンプを通したサウンドは箱鳴りからはちょっと想像できない、シングルコイル・ピックアップらしいエッジが立っていてキレのある、グレッチらしいジャキーン!を心地よく表現できるトーンです。

この年代のグレッチ・オリジナルのシルバー・ケースが付属します。

この年代のテネシアンでこれだけ色味がしっかり残っているものは本当に稀少です。

紹介写真よりは現物の色味はもう少し暗めのトーンです。

人気モデルの人気カラーです、濃いバーガンディのテネシアンを探してた方は是非お早目に!