1959 グレッチ #6120 チェット・アトキンス・ホローボディ PS / スーパー・フレーム・トップ&ミント・コンディション !
$$$ASK$$$ 3420グラム



          

「ペギー・スー」に会ってきました。

アメリカのワシントン郊外のローカル・タウンでお会いしたペギーさんは微笑みながら、1957年にバディ・ホリーのあの曲がヒットして以来、私はいつも「ペギー・スー」のあだ名で呼ばれてたのよ、と話してくれました。

おばあさんと呼ぶのはとても憚られる、人懐こい笑顔がとても素敵な方で、ピンクのジャケットがよく似合う若々しさの残るマダムでした。

53年間連れ添ったペギーさんのご主人のケンさんは残念ながら昨年他界されてしまったそうです。

そのケンさんが生涯に渡って所有していたのがこの59年製のグレッチ#6120なのです。

今回、縁あってペギーさんからご主人の大切な遺品をお譲り頂くことができました。

ネット時代ということもあり、同席された息子さん達のリサーチ力により相場感はしっかりと認識されていてアメリカのトップ・ディーラー達と変わらないかなりタフなお値段でしたが、このルックスを見て逃す手はありません、今後も出物を期待できるような個体ではありませんから。

最初に人伝てでこの情報を頂いた時にセッツァーの「スティーヴ・ミラー」にかなり近いシリアル・ナンバーを聞き、心は既にときめいていたのですが、現物を手にしてみると期待以上に素晴らしいギターでした。

実は、今回はこのギターを確認するためだけに無理やり渡米して、現地滞在1泊のみで翌日早朝には帰国便に飛び乗ったのですが、緊急渡米をする価値のある1本でした。

亡くなられたケンさんはオリジナル・オーナーではなかったそうですが、1972年に地元の楽器店のショーケースに中古として飾られていたこのギターを見て一目惚れして手に入れたということでした、その時に支払った金額は何とたったの100ドルだったそうです!

どこかで聞いたような話ですよね、まだヴィンテージ・ギターという概念が無く、新品以外は全てただ単に中古として扱われていた時代の話です。

おそらくケンさんがセカンド・オーナーということになるのだと思うのですが、とにかくめちゃくちゃコンディションが良いのです。

ペギーさん曰く、ケンはギターをそんなに弾くこともなくたまにリズムを刻んで楽しんでいたくらいで、手に入れてから多分20回から30回くらいしか弾いてなかった、との事。

弾いていなかった証明としてゴールド・メッキがかなりしっかりと残っています。

この年代の#6120のゴールド・メッキは薄く色落ちしやすいので、PUカバーだけでなく、ペグ・シャフトのゴールドまでもがこんなにしっかり残っているというのはかなり珍しいですね、今まで扱ったミント・コンディション・クラスでもあまり見たことがありません。

PUカバーだけでなく、Gアローノブのゴールド・メッキの残り具合も完璧で、クローム・メッキ仕上げのストレート・バー・ブリッジやポリッシュ仕上げのビグスビー・ユニットに至っては新品クラスの輝きです。

フレットの減りも殆ど見られないので、ケンさんの前のオリジナル・オーナーだった方も大して弾かないで手放したのであろう事が推測されます。

このギターを受け継がせて頂く想い出に、ケンさんがこのギターを弾いている昔の写真でもあればお譲りいただこうと思ってお願いしてみたのですが、見せて頂いた唯一のケンさんがギターを弾いている写真というのがハーモニーかケイ辺りのサンバーストの箱ギターだったんですよね、ちょっと残念。

ケンさんが楽器店で購入されるまでの間、どれだけショーケースにディスプレイされていたのかは分かりませんが、その時の影響からかボディ・トップ元色のオレンジの赤みはコンディションの割には若干褪色気味ですが、その色味も含めてスペック的には完全にセッツァーのスティーヴ・ミラーです。

ヘッド・ストックの色味が薄めなところまであのギターにそっくりなんですよ。

そして鮮やかで深みのある完璧なタイガー・フレームを覗き込むたびに胸のすく思いがします。

塗装状態も非常に艶がしっかりとしていてミント・コンディションと呼んで恥ずかしくない極上クオリティです。

本当に芸術品ですね、これを眺めながらお酒が飲めるというやつです。

でも、眺めているだけでは可哀想ですから、次のオーナーとなる方こそ今度はちゃんと弾いてあげましょう。

そしてルックスだけじゃなく、鳴りの方もバッチリなんですよ!

ネックジョイント、アングル共にばっちりで、ブリッジもかなり高めにセットされ、この状態で10/46ゲージの弦を張って12フレット位置での弦高は1弦1・5ミリ、6弦で1・8ミリです。

ネックもほぼ完ぺきにストレートで、トラスロッドの可動域も十分にあります。

これだけネック・ジョイントがしっかりしていて、ブリッジが高いポジションにあれば弦テンションもバッチリですから、鳴らないわけがありません。

ブリッジの高さに合わせて、PUもかなり高めにセットされています。

ロー・コードを一発鳴らしただけでそのヴィンテージらしい乾いた響き、コードのうねりの深さに感動しますよ。

勿論フレットもオリジナルのままで、ロー・ポジションの減り具合の少なさを見ても大して弾かれていなかったことが分かります。

アンプを通したサウンドも、ピックアップが活きているという感じが伝わってきます。

なんでしょうかね、、、磁力がしっかりと残っている、そんな印象です。

ちょっと言葉ではそのニュアンスを伝えづらいのですが、音量が大きいというよりも、元気な感じなんですよね。

もちろんトーンは50年代黄金期の”あのグレッチ・サウンド”です。

フィルタートロンPUらしいキレとウォームさを併せ持つ素晴らしい・トーンです。

グリップもこの時期ならではの丸みがあり細身のシェイプなのでかなり弾き易いですね。

もう、楽器としては非の打ち所がない、それほどスペシャルな1本です。

サウンド、コンディション共に最高です。

でも何よりこの”スーパー・フレーム・トップ”ですよね〜!

トラ杢が太くて、深いんですよ〜。

一生モノのお宝ですよ。

ケースですか?

もちろんカウボーイ・ケースですよ。

下取り、ローンも大歓迎です!

まずは見に来てください。