1956 オールドクラフツマン (ケイ K142) / スパークリング・メタリック・ディープ・カッパー 
三十八万円 2680グラム



          

「オールド・クラフツマン」ブランドの2PUソリッド・ボディ・モデルです。

この手のギターとしては非常に珍しいフル・オリジナルのミント・コンディションです。

「ケイ」ブランドでは1955年から1957年に生産されていたモデル「K142」としてカタログ掲載が確認でき、この「オールド・クラフツマン」モデルと同じモデルの様です。

未確認ながら「シルバートーン」や「SSスチュワート」ブランドでも同様のモデルが存在しているという噂です。

シングル・カットの小振りなボディながら弦長スケールは25 3/4インチあり、25 1/4インチのフェンダー・スケールよりも長いロング・スケールで、ボディ厚は1 3/4インチです。

コントロールはアイボリーの1プライピックガードの上に、ケイでおなじみの通称「パンケーキ」PUを2発搭載し、フロントPU、リアPUそれぞれに独立したスタック・ノブのヴォリューム、トーン・コントロール、そして3ウェイのピックアップ・セレクターSWが搭載されておりアウトプット・ジャックはボディ・サイド面に取り付けられています。

ブリッジはピッチ調整は出来ないローズウッドの固定ブリッジですが、シャフト・スクリューにより高さ調節は可能です。

金属製のテイル・ピースとブリッジとの角度差は少ないのですがブリッジ溝は深めに切られているので弦落ちの心配はありません。

ペグはルーソン・デラックスのカバード・ギア3連タイプのモノが搭載されており、チューニング精度は安定していて演奏上の不都合は特にありません。

19本のブラス・フレットがハカランダ指板に打ち込まれており、ボディ・ネックは14フレット・ジョイントとなっています。

フレット状態は元々細くて低めのフレットなのですが、さほど弾かれていないギターなのでオリジナルの高さで残っており、ロー・ポジションの減りもほとんどない良好な状態です。

この手のギターの詳細な資料が無い為よく分からないのですが、どうもセット・ネックではなく、スルーネック構造の様に見えます。

ボディの木材ですが、、、すみません色々調べたのですが資料では確認できませんでした、カタログにはただ単に「厳選されたハード・ウッド」としか記載されておらず、塗装が剥げて一部木材が露出している部分を見る限りマホガニーっぽくも見えるのですがそれにしては重量が軽いですし、アルダー、ポプラ、バスウッド、、、そういった類の材ではないかと思うのですが。

トラスロッドは一応アジャスタブル・タイプが組み込まれており、ネック・ヒール部分の六角レンチを廻すことで調整できる構造になっているようです、、、が当店としては怖くていじれません、正直に言います。

このタイプのトラスロッドは調整機構部分の強度が弱く、ある程度以上の力がかかると内部のネジ部分で折れてしまうという欠点があり基本的にはネック調整はアイロンや、フレット交換、指板修正といった作業で対応するのが現実的です、トラスロッドの調整部分が折れてしまったら指板をはがして、ロッド溝を削り直し、現代のトラスロッドを新たに組み込むという作業が必要になってしまうと思いますので。

今までにこの手のトラスロッドで調整部分が折れて外れてしまい、六角ナットがプランプランになっているものを見ていますので、この手のロッドを廻すのはやはりためらわれます。

元々そんなに弦高を追い込んで低くして弾くようなタイプのギターではありませんが、現状はチューニングした弦の張力による軽い順ぞりで弦高も問題なく演奏性も良好です。

一応、この手のソリッド・ボディ・モデルとしては上級モデルの様で、同じボディ形状の1PUモデルにはアジャスタブル・トラスロッドは採用されていないようです。

また、カタログには「スピード・デーモン」と名付けられた演奏性の良い細身のグリップ・シェイプと、ハカランダ指板に組み込まれた大型のパール・ブロックインレイ、クリア・コートで綺麗に仕上げられた光沢のあるカッパー・メタリック塗装など、グレードの上質さが伺われます。

肝心のサウンドですが、まず生鳴りは素晴らしいです。

ボディの木材によるものなのか非常にレゾナンスが良く、弾いていて心地好い響き方です。

アンプを通したサウンドはピックアップの特性でそれほどレスポールやストラトほどパワフルではありませんが、ヴィンテージらしいパキーン!と乾いたいかにも50sなトーンです。

ゲインを上げた時のトーンはしっかりとしていて輪郭が潰れてしまうようなことは無くしっかりとしたキレが感じられます、そこがソリッド・ボディ・モデルとホロー・ボディ・モデルの違いでしょう。

この手のギターも実はアメリカではシャレにならない程高くなってきており、今はまだこのくらいの値段で何とかなりますがモデルによってはもう既にとんでもないことになっています。

しかも、このコンディションで見つかることが奇跡なので、気になった方は是非!試しに来てください。